About
形成外科医について

主任教授 宮脇剛司
第⼀次世界⼤戦で多くの兵⼠が負傷し、その重篤な顔⾯外傷の治療が、あるグループの外科医によりヨーロッパで数多く⾏われました。その過程で修復と再建の治療技術は⾶躍的に進歩し、形成外科という専⾨性が独⽴しました。その後外傷の治療以外の分野においても、形成外科でなければ⾏えない⼿技が次々と開発され、形成外科の扱う疾患が増加していきました。
形成外科は新しく誕⽣した科であるため、正しい全体像をイメージすることは、形成外科医でない⼈にとっては容易ではありません。形成外科とはひと⾔で表現すれば、組織の移動です。さまざまな⽅法で組織を移動することにより、機能と形態の修復・改善・再建を⾏うことにより、患者さんのQOLを向上することを⽬標としています。扱う組織は⽪膚・⾎管・神経・筋・⾻・軟⾻・粘膜など全てであり、頭頂から⾜尖まで、臓器を除くあらゆる部位を対象としています。かつてはそれぞれの科の医師が⾏っていた⼿技が、形成外科医が⾏った⽅が、より安全に、効率的に⾏えるという理由で、形成外科医に任されるようになり、誕⽣した科です。したがって他科からの依頼が多く、またそれに応えることは形成外科の使命です。病院では、なくてはならない科の⼀つであり、今後QOLがますます重視されていくことを考慮すると、形成外科の果たす役割は年々⼤きくなっていくと考えられます。
形成外科が扱う疾患は、外傷、先天異常、腫瘍(腫瘍切除後の再建を含む)、美容医療の4つに⼤別できます。それぞれが⾮常に重要な疾患ですが、形成外科が現在最も盛んなアメリカ合衆国では、美容医療の重要性が年々⾼まっています。当講座の⼤きな特徴は、頭蓋・顔⾯・四肢の外傷、あらゆる外表先天異常、乳房再建、頭頚部再建、会陰・四肢・体幹の再建など、形成外科の全ての分野におけるエキスパートを擁し、彼らの指導のもとに積極的に診療・教育・研究を⾏っていることです。美容外科に関しては、関連病院においてトレーニング・プログラムの構築が進んでいます。
<教授>
松浦 愼太郎
⼆ノ宮 邦稔(附属第三病院)
<准教授>
寺尾 保信(がん・感染症センター都⽴駒込病院)
野嶋 公博(千葉⻄総合病院)
⽯⽥ 勝⼤
<講師>
林 淳也(町⽥市⺠病院)
冨⽥ 祥⼀(JCHO東京新宿メディカルセンター)
岸慶太(附属柏病院)
西村礼司
<講師(⾮常勤)>
関⼝ 順輔(せきぐちクリニック)
福本 恵三(埼玉慈恵病院)
松井 瑞⼦(聖路加国際病院)
渡邊 彰⼆(埼⽟県⽴⼩児医療センター)
森 克哉(渋⾕の森クリニック)
⼩森 成(⽇本⻭科⼤学附属病院 矯正⻭科
<⾮常勤診療医員>
関口 順輔(せきぐちクリニック)
福本 恵三(埼玉慈恵病院)
小森 成(日本歯科大学附属病院)
松井 瑞子(聖路加国際病院)
渡邊 彰二(埼⽟県⽴⼩児医療センター)
須階 玲玲(芝皮フ科クリニック)
藤本 雅史(ヴェリテクリニック)
宮下 渉(日本歯科大学附属病院)
森 克哉(渋⾕の森クリニック)
助教31名
牧野 陽次郎
堀 まゆ子
余川 陽子
牧 昌利
藤井 美香子
森山 壮
高倉 真由佳
吉田 拓磨
積山 真也
兒玉 浩希
佐々木 麻弥
赤石 渉
川端 優也
藤田 吉彦
石田 真佐絵
渕之上 祐子
仲 謙
坊 英明
鴨崎 貴大
宮野 千草
永井 啓太
平山 晴之
藤田 直子
大島 彩織
禰津 直弘
吉武 貴士
高月 陽介
森本 栞奈
川北 萌乃
工藤 彩華
大場 有矢