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美容外科
美容外科は第⼀次世界⼤戦後の束の間の平和な時代にヨーロッパで誕⽣し、アメリカ合衆国を経てまたたく間に全世界に拡がりました。そして美容外科は形成外科において、年々重要性を増しています。アメリカ合衆国では、卒業後の教育プログラムの中で、美容外科は最も⼤切なテーマとなっており、またアメリカ合衆国の形成外科専⾨医試験問題のかなりの部分は、美容外科に関する領域から出題されています。美容外科はある⼈を別⼈にすることはできません。しかし、⼿術により⾃分⾃⾝に対するイメージを改善して、⾃分⾃⾝をもっと好きになることにより、これまでより積極的に社会と関わることを可能にすることはできます。もちろんこれらは全て、その⼈の価値観と密接に関わっていることは⾔うまでもありません。
⽇本は社会保険制度がアメリカと全く異なることもあり、アメリカにおけるような美容外科の発展は、当初から期待できませんでした。現在多くの⼤学が、形成外科・美容外科を標榜しています。当講座は、美容外科を標榜しておらず、また純粋な美容的診療を⼤学附属病院では⾏っていません。しかし美容外科の重要性は⼗分に認識しており、優れた美容外科の技術と、体系⽴った美容医療に関する知識、そして最も重要な資質である倫理性を兼ね備えた美容外科医を育成するため、関連病院におけるトレーニング・プログラムの構築を⾏っています。
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